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マスターの独り言

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 南知多ビーチランドにて
【2006/03/09(木)】

 [お出掛け]

イルカのタッチングプール

イルカのタッチングプールにて

南知多ビーチランドへ遊びに行ってきました。

知多半島道路(南知多道路)を使って美浜ICまで行けば1時間弱の道程。私達にとっては『結構近場』です。

南知多ビーチランドは水族館と遊園地が一緒になった施設ですが、規模としてはさほど大きなものではありません。ですが、イルカやアシカ、アザラシなどと文字通り触れ合う事ができる魅力的なイベントが毎日行われています。

しかも、水族館や動物園には珍しく、犬もリードつきならOKという寛容さ。恐らく水族館だから可能なのであって、近種の動物がいる動物園では犬が媒介する病気等に対する警戒もあり無理でしょう。

話は飛びますが、自然公園法の改正により2006年1月1日から国立公園や国定公園の特別保護地区では同伴の犬を放してはならない事になったようです(リードをつけていればOK)。今までも鳥獣保護区特別保護地区では『犬その他鳥獣に害を加えるおそれのある動物を入れること』を禁止していましたが、国立公園や国定公園に関しては『自然公園法』の主旨に沿う限り、本来ならわざわざ法律で規定するような事柄じゃないと思いますね。

『犬も家族の一員』という認識が一般化しつつある現在、その逆行とも言えそうな規制は、恐らく一部のマナーを守れない飼い主のせいで法律に明記する必要が生じたということなのでしょう。
実際に私も国立公園内にある施設で働いていたときにマナーの悪い飼い主に非常に不愉快な思いをさせられたことが何度かありましたし。こうしてごく一部と思われる人の為にその他大勢のマナーを遵守している人にまで規制が及ぶのでしょう。

困ったものです。

まあ、私個人としては里山や深山はまだしも、一般的な登山として亜高山帯や高山帯へは犬を連れて行くべきではないと思いますが、この辺の話はまた別の機会に...。

話は戻って・・・

園内は通り過ぎるだけなら20分もあれば全てを回れる程のこじんまりとしたものですがイベントは盛りだくさん。
私達が入園した時刻はちょうど『イルカの水中ショー』のアナウンスがありました。

アクリル板で区切られた水槽の中からダイバーとハンドウ(バンドウ)イルカの『リブ』がイルカの特徴や能力を教えてくれます。特に興味深いのがエコーロケーションと呼ばれるイルカの音響認識。目隠しをされたリブが真ん中をくりぬいた三角形と四角形(丸だったかな?)の板の内、ダイバーが指示したものを選んで持ってくるというものです。

水中に吊り下げられた二つの図形の前で確認するかのように頭を振り、見事に正しい形を選んでダイバーの元へ戻ります。

普段私達が目にしている光は非常に波長の短い波(と粒子の性質を併せ持つ)で、分解能にも優れています。超音波とはいえ、光より格段に波長が長くなる為に回析が大きく遥かに分解能も劣る【音】で形状を認識するというのはやはりすごいと言わざるを得ません。もちろん、細かい形状の認識は無理なのでしょうが、その代わりに対象となる材質も認識できるそうなので、ある意味便利ですね。

さて、水中ショーが終わると次はすぐさま『ペンギンに餌をあげよう』というふれあいイベント。フンボルトペンギンの生態について説明を受けたあと、手渡された餌(アジ)を順番にあげていきます。もっとも順番に並んでいるのは人間の方で、ペンギンの方はひっちゃかめっちゃかですが(笑)

アシカにタッチ

『アシカにタッチ』

その後も間をおかず『アシカにタッチ』『イルカにタッチ』『アザラシにタッチ』とふれあいイベントが続きます。

南知多ビーチランドに来たのは2回目なのですが、アシカが園内を歩いてきたのを初めて見たときは結構驚きました。『え、大丈夫なの??』って感じで。
当のアシカは慣れ切っているのかトレーナーに対する信頼が余程厚いのか、周りでギャーギャー騒ぐ子供達を尻目に至って落ち着いていましたが。

ともかくサービス精神は満点ですね(^-^)

サービスと言えば、ふれあいイベントもさることながら、働いているスタッフの方々もとてもフレンドリーで好感が持てます。もしかしたら私達が訪れたのが2回とも比較的暇な時期だったこともあるかも知れませんが、アミューズメントパークにありがちな訓練されたフレンドリーさではなく、何と言うか田舎のおじいちゃんおばあちゃんに匹敵するかのような(笑)『ほのぼの』とした親しみやすさがあるんです。

スーパーのレジでも店員さんにぶっきらぼうな応対をされると内心『ムカ・・・(-_-メ)』とくる私にとってはポイント高いです(^-^;

さてふれあいイベントが続いた後、少し間をおいてメインイベントの『アシカショー、イルカショー』が始まります。

カマイルカのマッシュとコップ

カマイルカのマッシュ(向かって左。たぶん...)とコップ

始めにコミカルなアシカショーで笑いをとった後はハンドウイルカ2頭、ハナゴンドウ1頭、カマイルカ2頭の計5頭のイルカ達によるスピーディーなショーが展開されます。

トレーナーの指示に従い様々な技を繰り出すイルカ達。所々に入る笑いもあって見ていて飽きません。特に圧巻はカマイルカの『マッシュ』によるボールタッチ。水面上6メートル(だったかな)にあるオレンジ色のボールへ向かってトマホークミサイルのように飛び上がる姿は人間業ではありませんね。って人間じゃないですけど。

左の写真はショーが終わったあとの居残りサービス(笑)

2頭のカマイルカが指示に合わせてくるくる回ったり、ダンスのように身体をくねらせたりと、愛嬌抜群。トレーナーのお姉さん共々大変可愛かったです(笑)

ところで、水と空気は光の屈折率が違う為、水中から見た空中のボールは真下から見ない限り位置がずれて見えます。ましてやショーの最中は水面が波立っている為上空数メートルの高さにあるボールは殆ど目視出来ないはずです。

水中では100m先にある直径7.6cmの金属球を探知できる能力を持つというイルカのエコーロケーションですが、水と空気では密度が大きく違う為水中から空中の物体を認識するのはほぼ不可能だと思います。

では、イルカはどうやって水中から上空のボールの位置と高さを認識しているのでしょうか。気になったので調べてみました。

詳しくは海響館 解説ボランティアの『イルカの視覚・視力と運動能力の研究調査』を見てもらうとして、結論から言えば、水中からは上空数メートルの高さにあるボールを全く認識していないと思われるようです。

イルカの視力は空中では遠視、水中では近視となるようで、しかも頭上部に190度、正面に20度に渡る死角が存在するそうです。つまり真正面や頭の上にあるものは視認できないということになります。

水中においては1m以下の視力が優れている一方で遠距離視力は劣りますから、その分はエコーロケーションで補うようです。空中では近視力は劣るものの2.5m以上の距離で比較的良好な視力を持つようです。

結局は度重なる訓練の成果ということで、水中においてエコーロケーションを用い位置を確認後急上昇、空中に飛び出した瞬間、目で対象を認識し身体をひねって微調整することであの離れ業を成功させるようです。

うーん、イルカもすごいですが、そこまでの訓練を根気良く行うことができるトレーナーにも頭が下がります。体調管理もありますし、ホントに好きでないと勤まらないでしょうね。


さて、南知多ビーチランドは意外とマイナーなのかGojuスタッフの殆どが行った事がないようです。規模は小さいながら隣接した遊園地もありますので、子供連れで半日は遊ぶことができます。まだ行った事がない方は是非一度訪れてみてください。
シーズンの土日ともなるとかなり混むようなので、オフシーズンのこの時期はねらい目ですよ(o^∇^o)ノ
最終更新日:2006/03/14(火) 02:40:52
Posted by マスター

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海上の森

鈴鹿サーキットにて