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マスターの独り言
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- NITECORE EA4 と自作アクセサリ
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【2013/01/09(水)】
【目次】
NITECORE EA4
スイッチガード&転がり防止&三脚取付アダプタ
ランプシェード&ディフューザーNITECORE EA4
NITECORE EA4 & 自作アクセサリ昨年(2012年)末の事ですが、NITECORE Explorer Pioneer EA4 (cool white)を購入しました。
4AA(単三電池4本)使用でターボモード時860ルーメンの光量を発揮するLEDライトです。
この手の超光明度ライトは初めてで、当然私の所有しているライトの中では最も明るいモノです。明るさの割にコンパクトで使い勝手も良く、大変気に入りました。
ちなみに、今まで所有していたライトの中で一番明るかったのは、FENIX HL21の97ルーメン。1AAのコンパクトなヘッドランプです。
釣り、キャンプ、登山、車の修理に店舗のDIY、etc…と大活躍の、もの凄く気に入っているHL21ですが、明るさの点ではさすがに雲泥の差がありますね。
もちろん、18650等の汎用リチウムイオン充電池を使用したものには、EA4より小さく、1000ルーメンを超えるものがあるのは知っていますが、リチウムイオン充電池がコンビニやホームセンターなどで気軽に購入できませんから、まだまだ一般的とは言えません。
その点、EA4はアルカリ電池も使用できますので、汎用性は高いと言えます。
EA4の諸元
2400mAhのNi-MH(充電池)を使用した場合、明るさとランタイムは次のようになります(lm=lumens=光束)。
- Turbo : 860lm / 1h45min (連続点灯3分後、Highモードに)
- High : 550lm / 2h
- Mid : 300lm / 4h30min
- Low : 135lm / 11h
- Lower : 65lm / 22h
明るさはANSI/FL1という規格に沿った計測値で、実際にライトから出る明るさの総量になります。
ライトの中には『100ルーメン』と記載されていても、リフレクターやレンズを除いたLED素子から出る光量であったり、LED素子の能力値であったりして、実際の明るさはその数値の50〜80%くらい、などということもよくあるようです。
酷いものになると『1600lm』という型番(!)だったりしますから注意が必要です。
・・・
明るさとランタイムの関係では
- 電圧の低下に比例して時間とともに下がっていくもの
- 特定の電圧に落ちるまで一定の明るさを保ち、その後段階的、あるいは徐々に下がっていくもの
の2種類あります。
明るさの割りにやたらとランタイムが長く表記されているものは、大抵が1.のパターンです。
EA4やHL21は2.のパターンで、暗くなり始めてもすぐに切れてしまうのではなく、電池交換の準備をする程度の余裕は十分にあります。
ANSI/FL1規格の表記があるものは2.のパターンが多く、1.と2.どちらが良いかは個人の好みによるところですが、私は2.の方が好きですね。
EA4の配光なお、EA4の配光は、遠方を照らすのに適した太めとスポットと、やや狭め(50度)ながら適度な明るさの周辺光があるタイプとなります。4AA Compact Serchlight のコンセプトにあった配光で、そうした用途には使いやすいものと言えます。
・・・
EA4のその他の諸元は
- サイズ : 117mm × Φ40mm(テール部のみΦ41.8mm)
- 重量 : 159g(電池含まず)
- 最大照射距離 : 283m
- 最大光度 : 20000cd
- 防水機能 : IPX-8(2m防水)
- 製造元 : 中国
となります。
FENIXもNITECOREも中国のメーカーですが、性能といい品質といい侮れません。むしろ、フラッシュライトに関しては日本のメーカーの遥か上を行っていると言わざるをえません。
って、いうか、日本のメーカーはやる気が無いだけでしょうけど。
大きさの比較
EA4、6P、031T、LD01EA4の大きさの比較はこんな感じ。
左からタバスコ(突っ込み防止)、NITECORE EA4、SUREFIRE 6P、GENTOS GTR-031T、FENIX LD01-R4
電池ホルダーが無いので、4AAのフラッシュライトとしては大変コンパクトです。
もともとは同じ4AAのFENIX LD41を購入しようかと考えていたのですが、こちらはプラスチック製の電池ホルダー式だったので躊躇していたところ、EA4が日本でも発売されたため、飛びついたというわけです。値段も安かったですし、明るさも上でしたから。
・・・
SUREFIRE 6Pは20年近く前、山小屋で働いていた時に必要に迫られて(?)購入したものです。当然ながらLEDではなく、電球式です。
MAGLITEがハンディライトの代名詞のように扱われていた時代で、SUREFIREはコンパクトながら驚異的に明るいライトとして持て囃されたものです。
CR123Aという、当時、うろ覚えながら1個600円くらいしたリチウム電池(使いきり)を2個使用し、65ルーメンの明るさを誇りました。確かに明るかったのですが、ランタイムは1時間(実質30分?)と、こちらも驚異的でした。
・・・
一方、FENIX LD01は1AAA(単四電池1本)のキーホルダーにもつけられる小型ライトながら、ENELOOPなどのNi-MH(充電池)を使用し、最高72ルーメンで1時間20分程度点灯します。26ルーメンなら約3時間、3ルーメンなら約27時間です。
リフレクター等の違いから照射距離は6P の方が勝りますが、ホント隔世の感がありますねぇ。
日常用、震災などの非常用として、多機能ツールのLEATHERMAN SQUIRT PS4と共にネックストラップにつけ、殆ど常に身に着けています。
GENTOSは…、まあ、おいときます(^-^;
EA4用、自作アクセサリ
相変わらず前書きが長くなりましたが(^-^;
ここからが本題。本題も長いですが(;^_^A アセアセ・・・
スイッチガード&転がり防止&三脚取付アダプター
(Switch guard & Anti-roll & Tripod adapter)
大変気に入ったNITECORE EA4ですが、いくつか欠点もあります。
EA4のスイッチはカメラのシャッターボタンと同様、半押し、全押しでモードの切り替えやON/OFFを行う2ステージボタンを採用しています。
また、このスイッチカバーは半透明なゴム状のもので出来ており、内部には青色LEDが仕込まれています。
青色LEDはバッテリーの状態を示したり、スタンバイモード時には2秒毎にゆっくりと点灯してビーコンの役目を果たしたりと中々機能的なのですが、このスタンバイモードが結構曲者です。
スタンバイモード時に消費する電力が思った以上に多く、24時間で0.1v程、4AAの電圧が低下してしまうのです。
これはEA4の最大の欠点ですね。欠陥とも言えるくらいです。
ロックアウトモードにしておけば殆ど電池を消耗しないので、すぐに使わない時はロックアウトモードにしておく必要があります。
・・・
モード切り替え等のオペレーションについては他のブログなどをご覧になっていただくとしてここでは省略しますが、さほど煩雑さもなく慣れてしまえば使いやすいものです。
使いやすいのは良いのですが、バックの中に入れておくと何かの拍子に点灯してしまうこともありえます。比較的軽い力で半押しできてしまう上、殆ど凹凸の無いボディから2mmほど突き出ているせいです。
そしてこのシンプルなボディ。個人的にはゴテゴテしていなくて好きなのですが、凹凸が無いので、坂道で落としたりすればどこまでも転がって行きそうです。
ダイソーの三脚に取り付け
ライカの雲台に取り付け・・・
そこで、スタンバイモードの電力消費はどうしようもないものの、転がり防止とスイッチガードを兼ねて、バンドのようなアクセサリを自作してみました。
おまけで、三脚に取り付けて作業灯のようにも使えるように、凸の部分は三脚用アダプターにしてあります。
手持ちでも違和感はなく、使いやすさを損ねてはいません。
材料はFOREXという3mm厚の低発泡塩ビ板。
80℃程度で曲げ加工ができ、軽くて丈夫。塩ビですから耐水、耐薬品にすぐれ、自己消火性(火から離すと消える)を持っています。
値段も比較的安く、ハサミやノコギリで簡単に切断でき、ネジや釘まで使える優れものです。
作り方
作り方なんですが、製作中の写真がありません(;^_^A アセアセ・・・
もともとはアルミで作ろうとして、とりあえずどんなものかとその辺に転がっていたFOREXを使って試作してみたところ、結構上手く行ってしまったものですから。
文章だけでの説明になります。ゴメンなさい。
ちなみに、材料や道具はすべて回りにあったので、製作費用はほぼ0円でした。
・・・
上の黒い板がFOREX使用する道具などは次のものです。
- 3mm厚のFOREX
- 定規とボールペン
- ノコギリまたはハサミ
- カッターナイフ類
- サンドペーパー(#60〜#240程度)
- 有機溶剤入りの塩ビ用接着剤
- ドリル類(1mm、5mm、6~20mmを適当に)
- 薄手の両面テープ(弱粘性でよい)
- お湯、ガスバーナー、ドライヤーなどの熱源
- 適当なサイズの小ネジ4本(木工用のピッチの荒いものが良。金属用のものはネジが効かない可能性がある)
パーツはバンドと台座の二つ。
まずは台座を作ります。
- ノコギリまたはハサミやカッターを用いて20mm×30mmくらいにカットしたFOREXを3枚、塩ビ用の接着剤で接着し、ブロック状にします。
接着剤は必ず塩ビ用の有機溶剤入りのものを使用してください。
- ブロックを、長辺が28mm、短辺が16mm程度の台形にカットします。
カットは、カッターナイフなどで大まかに削った後、平らな板を当てたサンドペーパーで形を整えます。
- 台形の長辺側をEA4のボディに合うように削ります。
この時、短辺側の一番薄い部分に5mmの厚さを残すようにします。
これもカッターナイフなどで大まかに削った後、サンドペーパーで形を整えるのですが、直径40mmのパイプ等があれば、これにサンドペーパーを巻いて削ると都合が良いです。
私はラップで包んだEA4にサンドペーパーを巻いて削りました(^-^;
- 出来た台座に三脚取り付け用のネジ穴を開けます。
三脚のネジは殆どが1/4-20UNCというインチネジで、長さは4.5mmと定められています。私はΦ8mm程度の穴を開けてプラリペアという造型接着剤でねじ山を作りましたが、FOREXはネジの効く素材ですので、Φ5mm程度の穴を開け、1/4-20UNCをねじ込めば十分実用になると思います。
・・・
重さはわずか6g次にバンドを作ります。
準備として、出来上がった台座をEA4のスイッチが当たらない部分(レンズに近い方)に両面テープで固定しておきます。
- FOREXを20mm×130mm位にカットします。
- これを熱源を用いて柔らかくし、台座を取り付けたEA4に当てて素早く形を整えます。
火傷をしないように軍手などを用いてください。
FOREXは焦がしたりしない限り何度でもやり直しが可能なので、あせる必要はありません。
- 上手く形を整えたら、EA4に出来るだけきっちりと当てた状態で1mmくらいのピンバイスを用いて台座と固定する為の穴を開けます。
穴を開ける際はEA4に傷がつかないよう、慎重に行ってください。穴の向きは台座の水平面に対して平行になるようにします。
- ネジを取り付け仮組みし、問題がないことを確認します。
- 一旦EA4から台座ごと取り外して仮組みし、バンドの余計な部分をカットします。
- 再度ばらして、バンドの中心にスイッチ用の穴を開けます。ちょうど良いサイズのドリルがなければ、適当なドリルで穴を開けた後、カッターナイフなどを用いて広げてください。
好みで穴の周りをすり鉢状に削ります。
- EA4に取り付けてスイッチの操作が出来る事を確認したら、一先ずは完成です。
- このままですと付属ホルダーへの出し入れが困難になるので、EA4から取り外した状態で仮組みし、バンドの側面などを削って薄く仕上げます。
- 仕上げに納得がいったら、最後にずれ防止用に1cm程度に切った両面テープをバンドの左右内側に貼り付け、EA4に取り付ければ完成です。
固定用のちょうど良いネジを見つけるのが多少面倒かも知れませんが(私はその辺にあったものを適当に使った)、製作自体は結構簡単ですので、気になる方は是非試してください。
私の場合、試作のつもりで線も引かずハサミで切るなど雑に作った事もあって、少々いびつになってしまいました。台座も当初はもっと厚みがあったのですが、組み立ててからホルダーに入らない事に気づき、薄くして固定用の穴もやり直した為、余計な穴が開いたままです。
実用上問題がなければその辺はあまりこだわらない性格なので、そのまま使用しています。
試作のつもりだったとは言え、ネジ込みで6gの重さになりましたから、むしろアルミで作るよりも良かったかも知れません。放熱性の心配はありますが、550lm以上で連続点灯しなければ大丈夫だと思います。
ランプシェード&ディフューザー
(Lamp shade & Diffuser)
自作ランプシェードEA4の購入には幾つかの動機があります。
一つは昨年、上の階から水漏れがあり、店舗の床が水浸しになった事です。
水漏れの箇所が照明器具の真上だった為、掃除をする際に漏電を恐れて電灯をつけることが出来ませんでした。
FENIX HL21と付属のディフューザー(明かりを拡散させるもの)を用いて光源とし、数人掛かりで作業したのですが、
『ああ、こんな時にもっと明るいライトがあればいいなぁ…』
と、思ったのです。
一応、コールマンのPeak 1ランタンというガソリンランタンは持っているのですが、気軽に使えるわけではありませんので。
後は趣味的な理由です。
キャンプの際、テント内で使うLEDランタンが欲しかったのですが、ランタンはランタンにしか使えないので、どうせなら明るいライトにランプシェードを取り付けた方が色々と応用がきくぞ、と。
更に、サーチライト系の明るいライトなら、もしかしたらヒイカの夜釣りで集魚灯代わりに使えるかも知れないし…。
こんな感じて購入に至った訳でして。
ま、一番の理由は
「単純に欲しかったから」
ですが。
・・・
と、言う事で、昨年末は年越しキャンプを計画しており、EA4の購入が何とか間に合ったが為に、ランプシェードの調達が急務となったのでした。
実は事前にFENIXだのが出しているディフューザー等を調べて、EA4や当初購入予定だったFENIX LD41のサイズ(共にΦ40mm)に合うものが無いことが分っていました。
まあ、この辺はなんとでもなるとダイソーに行ったところ、案の定、良い品を見つけることができました。
「LED CANDLE LAMP」という商品で、このシェードの部品(写真では空になっている)が半透明のPP製で内径42~3mm位と、ちょっと加工して使う分には具合の良いものだったのです。
これと、同じくダイソーに売っていた3AAAのLEDランタンの円錐形の反射部品と頭の部品、ドーム型のLEDムードランプのドーム部分をそれぞれ分解加工して、ランプシェードを作りました。
部品代は計315円です。
ドームの部品は必ずしも必要ではなかったのですが、取り付けた方がより効率が良かったのです。
シェードの内径がEA4より僅かに大きいので、ビニールテープを適当に巻いてちょうど嵌るようにしています。
この辺はもっとやりようがあるでしょうけど、実用性に問題がなければ気にしないもので(^-^;
ランプシェードを作っている最中にふと思いつき、『LED CANDLE LAMP』をもう一つ買ってきて、持ち運びに便利なディフューザーも作ってみました。
しまう時はこんな感じ
使う時はひっくり返して
ホルダーに仕舞った状態光の広がり方は自作ランプシェードの方が良いのですが、嵩張るので持ち運びに少々不便です。
その点、この自作ディフューザーはEA4に付属のホルダーに入れておけますので、いつでも気軽に使うことが出来ます。
ま、少々収まりが悪いですが。
・・・
ダイソーの『LED CANDLE LAMP』のシェードは若干テーパーしています。
この平らな部分を切り離し、底から1cm位の位置に収まるようにサイズを調整して嵌め込み、上からエポキシ接着剤を流し込んで固定してあります。
エポキシ接着剤はPP(ポリプロピレン)に着かないのですが、予めシェードに小さな穴を幾つか空けておくことによって、固まったエポキシが引っ掛かって外れないようにしています。
EA4に嵌める部分はやっぱりビニールテープを巻いただけです(^-^;
実際に点灯してみるとこんな感じになります。
※iPhone5で撮影している為、絞りやシャッタースピードが一定ではなく、正確な比較になっていません。ご了承下さい。
ディフューザー:左65lm / 右550lm
ランプシェード:左65lm / 右550lm写真では分からないですが、ディフューザーは横の光量が少なめながら前方も明るく照射する為、三脚を使った作業灯や手持ちに向いていると言えます。
ランプシェードの方は実際に年末年始の年越しキャンプで使用してみましたが、すごく良い感じでした。
2泊3日のキャンプ中、主にテントの中で使用したのですが、普通にくつろぐ分にはLowerの65lmで十分。今回はオートキャンプ場が貸しきり状態だったことも有り、テントの中で家族麻雀(!)を敢行したのですが、その際もLowの135lmで何不自由なく楽しむ事ができました。
テント内で使用するのに300lmだとちょっとまぶし過ぎます。550lmだとLED電球と殆ど遜色の無い明るさになります。
EA4のランタイムも必要十分ですし、結果的に買って良かった、作って良かったアイテム達でした。
ちゃんちゃん(o^∇^o)ノ
最終更新日:2013/02/02(土) 01:45:52
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