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マスターの独り言
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- 両面ダイヤモンド砥石
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【2006/10/19(木)】
[グッズ]
ダイヤモンド砥石を購入しました。藤原産業株式会社の製品で、お値段は2,600円也。購入先はホームセンター・コーナンです。
7mm厚の金属板の両面に粒度の違うダイヤモンド粒子を電着してあります。金属板は初めアルミ合金かと思いましたが、手に取るとずしりと重く磁石もつく為、どうやら別の金属のようです。
平面度は、金物を当てて見た限り、通常使う分には問題ない精度が出ているようです。
ダイヤモンド砥石の場合、他の砥石に比べて極端に減りが少ないためゆがんでいる物は簡単には修正が出来ません。というより、ほぼ不可能です。
この手の砥石としては格安だけにどうなのかと思いましたが、意外や(?)大丈夫だったようです。
砥石の粒度は荒砥用の#400と中研用の#1000。電着タイプでは仕方ないのですがダイヤモンド層は非常に薄い為、耐久性にはちょっと不安があります(^-^;
砥面には格子状の溝があり、それぞれに粒度が書かれています。触った感じが明らかに違うのでそもそも間違えることは無いと思いますが、パッと見ただけで分るのは良いですね。
なお、この溝は研ぎ水を保持して目詰まりを起こしにくくしてくれる反面、小さな刃物やナイフなどの曲線の強い部分を研ぐ際は刃先が溝に引っ掛かることがある為注意が必要です。
さて、実際に使用してみると、砥石の切れは恐ろしい程。ここで言う"切れ"とは研磨力の事で、"楽"を通り過ぎてあまりにも簡単に刃物が削れていきます。スウェーデン鋼や440C、425C、銀紙1号、8Aなどの研ぎ易いものはもちろん、ATS-34やハイス鋼、ヴァスコウェア鋼など、比較的研ぎ難いものでもガンガン砥げます。油断しているとあっという間に研ぎ減りしちゃいます。
粒度はそれぞれ#400と#1000とありましたが、使った感じでは#180〜300と#600〜800といった所です。刃当たりはざらついた感じで、特に#400は砥いでいるというよりも、ヤスリで削っているという感じ。青二鋼、白二鋼など、プロが使う和包丁などに用いられる硬度の高い鋼の場合は刃先を欠けてしまう恐れもあるほどです。
まあ、そもそも、そういう刃物を使う人がこういう砥石を使うことはまずないと思いますが(^-^;
上:ナニワ#1000
下:藤原#1000一言にダイヤモンド砥石と言ってもダイヤモンド層の付け方によって電着系、レジンボンド系、メタルボンド系といくつかタイプがあります。私が持っているのは電着タイプ3品とレジンボンドタイプの計2種4品。
レジンボンドタイプのものはかれこれ17〜18年近く前に購入した『ナニワダイヤモンド砥石#1000』というもので、確か購入価格は16,000円程だったと思います。
こちらの砥石はアルミ合金の台にダイヤモンド粒子を含んだ厚さ1mmの樹脂の層を低温焼結してあるもので、刃当たりは比較的ソフトです。砥石の切れとしては普通だと思いますが、目詰まりしやすいため時々ドレッシング砥石(名倉)を当てる必要があります。
もっとも、私の場合は面倒なので、中性洗剤を少量混ぜた水を研ぎ水として使っています。こうすることで刃先を押さえる指は滑りやすくなりますが、目詰まりは極端に少なくなります。
一応、この方法で怪我をしたことはありませんし、水そのものを使うより研いでいる最中にハガネが錆びるのを防いでくれます。他の人造砥石や天然砥石は研ぎ汁(砥糞)にハガネ以外の成分が含まれる為に錆びがおき難いのですが、ダイヤモンドの場合は殆どハガネのみですから錆び易いのです。
他にはナイフのタッチアップ用として購入したアメリカDMT社の#325と#600があります。こちらは天然単一結晶ダイヤモンドを使用した電着タイプで、恐らくこの手のものとしては世界で最も有名なメーカーです。評価も高いですが、その代わり値段も高いです。
私の持っているものは手のひらに収まる小ぶりなタイプで、鎌の刃を研いだり、使用中に切れ味の落ちた包丁をサッと研ぎ上げたりと大変使い勝手が良いです。刃当たりや切れは藤原とナニワの中間くらい。電着タイプとしては耐久性のある方だと思いますが、かれこれ15年程使い続けた結果、#325の方は一部ダイヤが欠落してしまいました。
ところで、私が所有しているダイヤモンド砥石すべてに言える事なのですが、刃物を研ぐ際の圧力のかけ方で粒度が変化します。例えば、ナニワのものでは#800〜#1500、今回購入した#1000のものでは#600〜#1000と言った感じで。
圧を掛ければそれだけ刃先の傷も深く、圧を抜けばそれなりに滑らかになる、ということです。当然、他の人造砥石や天然砥石でも同じ事は言えるのですが、その差が明らかに大きいと思います。
ですから、『まあ、それなりに砥げればいいや』と言う方には研ぎ面の修正もいらず、力加減で擬似的(?)に粒度を変える事の出来るダイヤモンド砥石というのは大変重宝すると思います。といっても、普通の家庭で使う分にはナニワの物では高すぎるでしょうし、藤原産業のものではちょっと荒いかな?
Gojuでは、Cafeというスタイル、店舗の規模に反して、仕込みで半端じゃないくらい包丁を使います。特にたまねぎのみじん切りなどマナ板に当てる使い方が多いので、繊細な刃先ではあっという間に切れなくなってしまいます。しかも包丁の扱いが荒い荒い(;^_^A アセアセ・・・
その一方で焼きたてのパンや完熟トマトといった切り難い食材も扱ったりしますので、刺身包丁のような鋭さよりも、多少刃が引っ掛かるような少し粗めの刃物が適していると言えます。
と言う事で、今回購入したものは研磨力の強さから毎日使うものとしては不適ながら、週一くらいで使うにはなかなか良いかも知れません。何より楽ですし(笑)
#400の方は刃欠けの修正はもちろん、他の砥石の面修正に活躍しそうです。
なお、ダイヤモンド砥石を使用する際は、『砥ぎ水を切らさない』、『刃を立てるような使い方は極力しない』、『ダイヤを包み込んで掘り出してしまうので柔らかい金属には使用しない』、などに気をつける必要があります。
上:ミディアム
下:ハードちなみに、私が所有している天然砥石はアーカンソーストーンのミディアムとハードなのですが、これ、むちゃくちゃ硬いです。粒度はおそらく#800〜#3000(おいおい;)位に相当するのでしょうけど、刃先を当てても殆ど滑る感じといいましょうか、全然と言って良いほど減りませんし。
ここまで硬いと使うのも難しいです。購入したのは20年程前ですが、当時の私の技術では殆ど使い物になりませんでした。せっかくつけた刃も丸めてしまう始末で(^-^;
今でこそそれなりに使いまわせるようになりましたし、名倉を使用して粒度や研磨力を調整したりしてますが、ダイヤモンド砥石の楽さとは雲泥の差です。
もし一般家庭で砥石をそろえるのなら中荒砥の#600、中砥の#1000があれば十分です。魚を良く捌くのなら仕上げ砥の#3000もあると良いでしょう。この辺までなら天然砥石よりも人造砥石の方が一般に性能は上ですし、なにより値段が安いです。焼結セラミック系のものならば研磨力も強めで減りも少ないですしお勧めです。ある意味、最も万能タイプとも言えます。
砥石と刃物には相性があるのですが、恐らく一般家庭で最も多く使われているのはモリブデン-バナジウム系のステンレス製包丁だと思います。物にもよりますが粘りのある鋼材の為、砥ぎ味に"切れ"のある人造砥石の方が適していると思います。
更に切れ味を望むのなら#6000以上の超仕上げ砥を使うわけですが、値段も張りますし扱いも難しくなります。片刃の和包丁のように形状的に研ぎやすいものなら兎も角、家庭で良く使われる牛刀や三得などの刃角を固定しにくい両刃のものでは素人の手に負えません。下手をすると#1000で研いだものの方が良く切れたりします。
さすがにこのクラスになると未だに人造ものより天然ものの方が優れていますが、高級品ともなるととんでもない値段がしますので一般の方には無縁の世界とも言えるでしょうね。
あ、ちなみに、私も無縁だったりして(;^_^A アセアセ・・・
最終更新日:2006/10/26(木) 04:40:19
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