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マスターの独り言
<< iPhone OS3.1.3で充電トラブル? | Twin driveの彼方へ(iPhone‐充電器の自作他) >> |
- USB外付けハードディスクの遅延書き込みエラー
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【2009/11/13(金)】
私が使用しているパソコンは4年前に購入したノート型パソコンなのですが、当時は必要十分と思われた40GBのハードディスクも今となってはさすがに容量不足を否めません。
今まではWindowsアップデートのホットフィックス アンインストーラ他、不要なファイルをこまめに削除するなどしてやり繰りしていましたが、そうした対処ではさすがに限界を感じるようになってしまいました。
CPUやメモリなどのマシンスペックの低さは使い方次第でどうにか出来ても、日々増えていくファイルにハードディスクの容量不足はいかんともしがたい問題です。
パソコンのハードディスクを容量の大きなものに変えるか、いっそのこと新しいパソコンを購入出来れば良いのですが、懐具合とその他諸々の事情を考慮し、データのバックアップを主な目的としてUSB外付けハードディスクを導入することにしました。
そんな訳で、少し前の事になりますが、LogitecのLHD-PBF320CBE5(320GB)を購入しました。
この製品にしたのは特別こだわりがあった訳ではなく、
- USBバスパワーで駆動するもの。
- 補助電源が使えるもの。
- USBコードが着脱できるもの。
- 160GB以上の容量があるもの。
という条件でなるべく安いものを刈谷市のコンプマートで探したところ、たまたまこの製品が合致しただけです。あらかじめNTFSでフォーマットされていることや、フォルダミラーリングツールなどのソフトが添付されていたことも決め手にはなっています。
「USBコードが着脱できるもの」という条件ですけど、ケースとケーブルが切り離せないものは、万が一ケーブルが破損してしまうとケースやハードディスクが無事でもそのままでは使用できなくなってしまうからです。USBタイプミニBとかでしたら幾らでも市販品がありますから、そのような場合でも問題なく使用できる訳です。
読み込み、書き込みの速度は特筆するところも無ければ不満もなく、作動音も静かで快適に使えています。
早速データをバックアップし、絶対に消えて欲しくないものはパソコンのハードディスクにも残し、その他無くなっても諦めが付くものはパソコンから消去しました。
付属のソフト、フォルダミラーリングツールは、フィルタの設定や世代管理が出来ない、BunBackupのようにバックアップポリシー(パターン)を簡単に切り替えて使用することが出来ないなど不便なところもありますが、ミラーリングそのものは取りこぼしもエラーもなく安定して行えています。
バックアップ用途に購入した外付けハードディスクですが、実は撮影した動画などを別の形式に変換する際、パソコンのハードディスク上で行うよりもむしろ早いということに気がつきました。パソコンのハーディスクから読み込んで変換したファイルを外付けのハードディスクに書き込む(あるいはその逆)というなら当たり前ですが、同じハードディスク上で処理を行っているのに早いというのは、恐らくキャッシュなどの関係からディスクアクセスが分散されて効率が上がっているのでしょう。意外(?)な副産物でした。
さて、そんなこんなで大変便利に使用していたのですが、ある時、パソコンにiPhoneを繋いでUSBからファイルを送ろうとしたところ、LOGITEC HDDのルートにはフォルダが見えるものの中身のファイルが全て消えてしまっていました。
一瞬あせりましたが、恐らく何かの拍子にMFT(マスターファイルテーブル)が破損してしまったのだろうと検討がついたので、余計な事はせずに再起動させたところ、チェックディスクが自動的に立ち上がって修復を行い、消えてしまったファイルは無事に復活することができました。
そこで気を取り直してiPhoneを繋ぎ改めてファイルを転送しようとしたのですが、今度は『{遅延書き込みデータの紛失} ファイル XXX のためのデータを一部保存できませんでした・・・略・・・』というエラーが出て、再びファイルが消えてしまいました。
【遅延書き込み】というのは、データをハードディスクに記録する際にそのまますぐに書き込むのではなく、処理速度の速いメモリ上に一旦データをキャッシュし、他の処理の合間にハードディスクに書き込むもので、メモリに比べ読み書き速度の遅いハードディスクを効率よく使う為の方法です。
「あれ?変だな・・・。USBドライブは遅延書き込みがOFFになっているはずだけど・・・。」
表面的には書き込みが終わっていても、その裏でデータがまだメモリ上に残っている事がある為、このような状態でUSBメモリなどの接続を解除してしまうと書き込みが完了していませんからエラーが起きてしまいます。
パソコンのハードディスクは基本的に【遅延書き込み】がONになっていますが、USB接続のハードディスクなどは上記のトラブルを避ける為、遅延書き込みを使用しないようになっているのです。
念の為にディスクのプロパティを見ると、ポリシーの「書き込みキャッシュと安全な取り外し」は【クイック削除のために最適化する】(遅延書き込みを使用しない)になっていました。
始めは原因が分らず、最初にファイルが消えた時も遅延書き込みエラーが起こった時もiFunBoxというUSB接続でiPhoneにファイルを転送するソフトを立ち上げていたことからそれを疑ったりもしたのですが、ネットで調べてもそのような情報はありません。
Logitecの品質を疑ったりもしましたが、検証していくうちに実は意外なものが犯人だと分りました。
その犯人とは・・・
iPhone だったりします(^-^;
まあ、気が付いてみれば当たり前の事なのですが、USBケーブルでiPhoneをパソコンに繋いだ際、iPhoneが充電モードになった為にUSBバスパワーで駆動している外付けハードディスクの電力が不足してしまった事が原因のようです。
USBハブに接続していたわけではなく、どちらも直接パソコンのUSBコネクタに接続していたので気付くのに時間がかかりましたが、安物(?)のパソコンの宿命なのか十分な電力が供給されていなかったのでしょう。
どちらか一つなら問題なく使用できるので、5V 500mAそこそこの電力を2つのUSBコネクタに分配しているのでしょうね。
結果、Logitec HDDに付属の補助電源コードを利用することで無事解決しました。
いや、このことに気付くまで計3回程エラーを起こしてしまった為、Logitec HDDに保存してあったファイルが一部壊れてしまったから完全に無事とは言えませんか(;^_^A アセアセ・・・
もっとも、最重要なファイルはパソコンにも保存してあったことから事実上の被害は無かったと言えます。
パソコンに詳しい人からすれば「当たり前だ!!」と叱られそうですが、意外な落とし穴でしたヾ(_ _。)
もし、同様な症状が起こった場合は
- USB外付けハードディスクの電源を確保。
(他のUSB機器が接続してあれば外しておく) - 下手に書き込みや読み込み等をしないですぐにチェックディスクを掛ける。
(マイコンピュータ → ディスクのアイコンを右クリック → プロパティ → ツール → エラーチェック → 「ファイル システム エラーを自動的に修復する」にチェック → 「開始」をクリック)
とすれば、恐らく大部分のデータを回復することが出来るのではないでしょうか。
いやー、それにしても相変らずAppleは色々やってくれるぜ(※)
って、これは濡れ衣ですね(;^_^A アセアセ・・・
※以下、余談
昔Macを使っていたこともあり、Appleはデザインとか好きなものが多いのですが、なんていうか、結構傲慢なところがあると思っています。
良く言えばフールプルーフがしっかりしている、悪く言えばユーザーを信用していない、という感じでしょうか。
iPhoneなども一般的なユーザーやディベロッパーが出来る事はいろいろと制限されており、『檻の中の自由』という表現がピッタリ(?)。私はしていませんが、脱獄する人が多いのも頷けるというものです。
他にも例えばWindowsでiPhoneを使用する為にiTunesを入れると、
- AppleMobileDeviceService.exe
- mDNSResponder.exe
- iPodService.exe
- iTunesHelper.exe
などのサービスやアプリがメモリに常駐します。
更に、iTunesやQuick Time他、AppleのソフトのインストーラがDocuments and Settingsやwindowsディレクトリ以下に保存され、ディスク容量を圧迫します。
(私の環境では、更新の際に自動的に削除されなかった古いファイルを任意に削除した上で、本体含め合計700MBほど。但し、iPhoneのバックアップなどはこの数字に含まれていない)
こんな事を言ったら私の方が傲慢になるかもしれませんが、まるで、パソコンはApple製品の為にあるんだとも言わんばかりの振る舞いに感じてしまいます。
まあ、便利に使わせてもらっている以上、あんまり文句は言えないのですけど(^-^;
それでもせめて、バックアップするインストーラファイルを選択出来るようにするとか、保存先をユーザーが決める事ができればかなりマシだと思うのですがね。
独自色の強さがAppleの魅力ではありますが、こういうところの独自色はちょっと勘弁して欲しいところです。
最終更新日:2009/11/14(土) 02:55:50
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